2023年北海道・札幌市で冬の到来を告げると言われている「雪虫」が大量発生しています。
「雪虫」が雪のように舞っていて視界も霞むほどに発生しているようです。
ふわふわした姿が雪のように思えますが、辺り一面を埋め尽くすほどとなっています。
雪虫は毎年発生しますが、2023年はなぜこんなに増えたのか原因を調べてみました。
また、いつまで続くのか、対策や北海道以外でもあるのかも調査しています。
目次
雪虫とは?
「雪虫」と呼ばれる虫は、害虫として知られている「アブラムシ」の仲間で体長5ミリ前後で白い蝋状の物質を分泌して綿のように包まれて飛んでいます。
アブラムシの一種である「トドノネオオワタムシ」と言います。
雪虫は、冬の使者とも呼ばれていて北海道では1〜2週間後には雪が降り始めると言われています。
雪虫は、空を白いふわふわと飛ぶ姿が雪の結晶のようなのでそのような名前で呼ばれるようになったようです。
雪虫の白いふわふわしたものは、蝋(ロウ)で脂でできていて、熱に弱く人間の体温でも弱ってしまうようです。
雪虫の生態は
分類 | 半翅目タマワタムシ科/カメムシ目アブラムシ科 |
成虫体長 | 約3mm~5mm |
加害樹種 | ヤチダモ、アオダモ、ハシドイ、トドマツ、トネリコ |
雪虫と言われる「トドノネオオワタムシ」は夏の間はトドマツに寄生して、産卵のために10月下旬から11月頃にまたモクセイ科の樹木に移動します。
大量発生している雪虫は、産卵のために移動していることになります。
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雪虫が2023年大量発生した原因は?
雪虫が大量発生する原因は、夏に暑い日や秋の気温が高い日が続くと繁殖期間が多くなり、大量に発生になるそうです。
雪虫が大量飛散 札幌・大通公園:北海道新聞デジタル https://t.co/ilIFdr091E
— 北海道新聞🖋️ (@doshinweb) October 25, 2023
2023年は日本全国でも異常気象だったこともあり、北海道も暑い日が続きました。
そのため、2023年は猛暑で雪虫の成長が早まり繁殖の回数が増えたことが大量発生の原因のようです。
北海道大学・秋元信一名誉教授
「夏から秋にかけての気温が非常に高かったので気温が高いと増殖率。増えるスピードが早くなり大発生に至ることが多い。これまでも暑い年は大発生」
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雪虫の大量発生はいつまで続く
雪虫が大量に飛んでいる時期は、例年より長く続き11月上旬までと予想されています。
Q、いつまで
北海道大学・秋元信一名誉教授
「来月上旬まで出ていると思う」
Q、例年に比べると?
「長いです」
雪虫の対策は?
雪虫の対策は、外出時にマスクをすることや目を保護するためにメガネやゴーグル、帽子を着用するといったことぐらいになります。
【対策】
- マスクをする
- メガネやゴーグルを着ける
- 帽子を被る
雪虫は、健康には害はありませんのでご安心ください。
ただし、吸い込んでしまって気管などに入るとアレルギー反応を起こす場合がありますので、吸い込まないように注意が必要です。
屋内に入るときは、服や髪についた雪虫を払ってください。
雪虫自体は人の体温で弱りますので、殺虫剤なども必要はありません。
雪虫は北海道だけ?
雪虫と言われるアブラムシは、北海道だけでなく本州にも生息しています。
10月~12月頃に空中を漂う姿を見えるのは、日本では、北海道、東北地方を中心となるようです。
「雪虫」は北海道の方言で、他の地域では「ワタムシ」と呼ばれていることもあるようです。
生息地は、日本だけでなくサハリン、朝鮮半島、シベリアに分布しています。
まとめ
今回は、北海道・札幌市で大量発生している雪虫について、原因といつまで続くのかなどをまとめました。
雪虫は、アブラムシの仲間で北海道では冬の到来の前に発生しています、
2023年は夏〜秋にかけて高温だったことで雪虫の成長が早まり繁殖の回数が増えたことが大量発生の原因となりました。
雪虫の発生は11月上旬ごろまで続きますので、マスクやサングラスなどで対策して外出するのが良さそうです。